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千葉の不思議と投票傾向


●千葉は不思議の国
 千葉県内の情勢、そして我孫子市内の情勢には、他にない不思議があります。千葉県はもともとが農漁業県の色彩が濃い土地柄で、房総半島は温暖な気候と海洋資源に恵まれた地域でした。東京という大市場と大都市通勤圏に隣接し、常磐線・総武線・京葉線でがっちりと東京をつないでいる。成田にある国際空港も浦安にあるディズニーランドも東京の名を冠して恥じないのも不思議といえば不思議です。
 千葉県は高度成長とともに急激に農村社会と都市型社会が入り組んでいった、複雑な嘱層を描く地帯です。いわゆる「千葉都民」と言われる東京での勤務時間が長いサラリーマンの家庭も多いため、東京になじみがあるという人々が多い事情もあります。実際、房総半島は保守の牙城といわれ続け、現在タレント活動をしているかのようなハマコーこと浜田幸一氏もここから選出された有力自民党議員でした。かつての国会の名物男であった氏は、政治家引退後も絶妙なトークを生かして人々の人気を得てテレビでも存在感をアピールし続けています。浜田氏の地盤を継承した息子を通して相も変わらず政治的影響力の強さを見せつけてもいます。千葉県は、地盤・知名度・資金力ともに揃った人物が自民党地盤をを背景に多数出ている地域です。

●都市化と日本の現状を考える
 千葉のみならず、開発された住宅地、都市型地域の投票傾向は、人口急増地域であったため横のつながりやしがらみが薄い分、誰に投票してよいかはっきりしない無党派層が非常に多いといえます。最近は、自民党以外の党においては政党の改名、統合、分裂、党首選の混乱が続いているため、(例えば、民主派閥にみられるように、旧民主・社会党系、旧民主・さきがけ系、旧新進・民政系、旧新進・新党友愛・民社党系と出身政党も入り組んでいる。)結果、どの党も政策が分かりにくく、選挙ばなれを助長し投票率がどんどん下がっています。このことは、長引く不況下の日本において非常に大きな問題です。

 千葉という好立地にあっての開発工事が多く、土地・建設の利権がらみで巨額な裏金が動く事が多かったためです。そして、もし有権者が「政治家は信用ならないじゃないか、投票に行ってもしょうがない」と思ってしまては、現状を変えることはおろか、現状を支持または黙認したと同じことになってしまうのです。候補者の情報を多く集め、選挙に関心を持つこと、そして選挙に行くことが重要です。一票の意味は、考える以上に大きいといえます。

●選挙だけで終わらせない
 もっと有権者の意思を託せる人物が立候補するといいのにとも言いたくなるのでしょうが、現実には選挙手続きのノウハウ、サポーターを集めることや、まして供託金(国会議員立候補300万円、県会議員立候補60万円、市長立候補50万円、市議会議員立候補30万円)を提出するとの覚悟までしての立候補は一般市民にとっては易しいことではありません。
 政治家としてとして活動する以上、誠意と信念を持って地域や国家の為に行動するのが当たり前なのですが、洋の東西を問わず、利害関係が築かれ、長年の関係から癒着がおき、不祥事がおきます。特に最近の千葉県では、2002年に発覚した沼南をも巻き込んだ鎌ヶ谷市長の贈賄事件、参院議長(社民)の秘書「口利き疑惑」、八千代市長汚職など、不届きな行動に走る政治家が後をたちません。

 そして、選挙が終わってしまうと、選ばれた議員に任せてしまいがちかもしれませんが、むしろ選挙後のことがさらに大事です。「議員は議員俸給をいただけるかもしれないが、市民サポーターはボランティアだから、面倒なことはお任せする、よろしくネ」というのではないく、彼らを叱咤激励し、金権政治に負けないよう監督し応援していく必要があるのではないでしょうか。有権者が選んだのですから、議員の行動に関心を持ち、政治家の姿勢を厳しく見つめていくならば、今後の日本の政治は変わっていきます。



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